「1番下のうり坊が後ろ向きで西側の通路に侵入した翌日、上の二匹のうり坊に後ろ向きで侵入することを教え、東側の茶ノ木の向こうに到達したということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「うり坊は吠えていたのではなく、おしゃべりをしている感じだったのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。とても自慢げに話していたのが1番下のうり坊だったのではないかと思います。」

「なるほど。しかし、1番下のうり坊は、いつも母イノシシと一緒だったのですよね」と町会長。

「おっしゃるとおりです。」

「それでは、1番下のうり坊は、母イノシシのおっぱいを、まだ、飲んでいたのではありませんか」と町会長。

「確認はしていませんが、そういうことだと思っていました。」

「1歳のうり坊に、後ろ向きで侵入することが思いつくものなのでしょうか」と町会長。

「1歳の人間の赤ちゃんには不可能です。しかし、後ろ向きで侵入したことは事実なので、イノシシは脳の成熟が速いと考えるしかありません。」

「そう言えば、雄のイノシシの平均寿命は6年でしたね」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「イノシシは、人間の10倍以上のスピードで月日が経ってゆくのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。うり坊の脳の成熟が速くても不思議はありません。」

「うり坊の脳の成熟が速いことは否定できないと思いますが、おとぎ話以外で『イノシシが話をする』というような話は聞いたことがないのですが」と町会長。

「実は、毎日、色々な鳥が庭に来るのですが、その鳥の中に複雑な鳴き方をする鳥がいるのです。」

「カラスの『カーカー』とかスズメの『チュンチュン』ではなく、もっと複雑な鳴き方をするのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。何度聞いても、何か話しているとしか思えないのです。」

「そうなんですか。九官鳥は話しますが、意味が分かって話しているのではありませんよね」と町会長。

「九官鳥の研究ではなく、鳥語の研究している人がいないかと思って、ウェブで調べたことがあるのです。」

「鳥語を研究している人なんているのですか」と町会長。

「それがいるのです。」

「それは驚きですね」と町会長。

2021/11/15

<水道後記62>
『SKX伸縮可とう離脱防止継手』は、本体側が雄ネジで、そこに大きな八角形の外観をした雌ねじをねじ込むと、八角形の雌ネジの中央に差し込んだポリエチレン管が固定されるようになっている。

雌ねじの奥にはゴム製のパッキンのような物が入っていて、差し込んだポリエチレン管はゴム製のパッキンの中央に空いている丸い穴を通過するようになっているのだが、八角形の外観をした雌ねじは奥に行くほど狭くなっているため、雄ねじの先端に押されてパッキン状のゴムが奥に入ると縮むのでポリエチレン管が固定されるようになっている。

『SKX伸縮可とう離脱防止継手』の可とう性はパッキン状のゴムが入っているために生じる。パイプエンドの実験で水栓を開けた時に吹っ飛んでしまうのは、可とう性があるパッキン状のゴムで抑えただけだからだ。そういうことが起こらないように、八角形の雌ねじの外側には離脱防止金具がついている。<続く>

2024/10/30